福祉の仕事について
福祉の仕事といえば、どのような仕事のことをいうのでしょうか。福祉の仕事は多種多様に及んでいるのが特徴で、まず初めに、福祉の仕事にはどんな種類のものがあるのか、いくつか見てみましょう。
介護福祉士や社会福祉士は、福祉と言われた時に真っ先に思い浮かぶ職業でしょう。福祉や介護に関わる仕事をしたいと考えてる人ならまず考える仕事です。専門的な知識や技術をもって、身体や精神に障害がある人や生活環境上、日常生活に支障がある人たちの相談やアドバイスを行う仕事です。
福祉事務所や市役所などに籍を置き、生活相談員や児童指導員に従事している方が多いようです。福祉の中でも介護の重要性は今後ともクローズアップされていくでしょう。
介護福祉士はそんな介護現場の第一線で、寝たきりや認知症の高齢者への介護を助ける仕事です。家事のサポートや介助活動が介護福祉士に求められる仕事ですが、お年寄りの介護を行うだけでなく、もっと広い視野での仕事もあります。高齢者や障害者などが日々の生活を送る上で必要としている福祉内容を相談し提供するための橋渡しをする仕事に精神保健福祉士があり、訪問サービスや面談なども行う仕事とされています。
福祉の仕事には、知的障害者相談員もあります。仕事ではなくボランティアで取り組んでいる方も多い福祉の取り組みです。全国に知的障害者は18歳以下の知的障害児を含めると45万人を超えると言われています。知的障害者相談員は、本人に対するサポートだけでなく、家族からの相談のも応じています。
福祉の仕事に就くには
福祉の職には資格取得が求められることが多いため、試験勉強や勉学に励む必要があり、各資格について知る必要があります。
社会福祉士の場合は国家試験が必要になります。社会福祉養成施設で社会福祉士の試験資格を得て試験を受けるか、福祉系大学で指定の単位を取ることによって、社会福祉士になれます。
精神保健福祉士は、年1回行われる国家試験に合格する事が必要な資格です。精神保健福祉士の資格を得る国家試験を受けるには条件があり、精神保健福祉士養成施設か保険福祉系大学を卒業しなければなりません。または指定施設で福祉関連の仕事経験を積んだ上で養成施設を卒業する方法もあります。既に福祉関係の施設で働きながら、通信制の福祉系大学の講座を受けて資格取得に励んでいるという方も少なくありません。
県や政令指定都市からの委託を受けて着く役割として知的障害者相談員があります。福祉事務所長の推薦を受けるという形が一般的で、知的障害者のケアや生活に関する相談を受けています。特に決まった福祉施設などに勤務する事はなく、自宅を拠点に地域の相談活動を行います。知的障害者相談員は、知的障害者の家族などから選ばれることもあります。これまでの経験を生かし、地域の知的障害者の生活を助けるための活動を期待されているのです。
最近は、インターネットで調べることで、いずれの福祉の仕事についても調べることができます。資格の本などに掲載されている事も多くあるため、本屋を探してみるのも効果的な方法です。
福祉の仕事に求められるもの
社会福祉士や介護福祉士、精神保健福祉士、知的障害者相談員などの人たちが、福祉の現場では主に求められている人材です。福祉や介護に関わる仕事は驚くほど多くの分野にわたります。老人社会になっていくであろう日本では、介護福祉サービス等の充実が今以上に求められていくと予想されます。福祉の分野は高齢者のケアだけでなく児童障害者に対しても求められており、福祉の仕事に就く人は多くあります。
近年、若者たちの間で、福祉の仕事に従事しようと考えている傾向もあります。早くからボランティア活動に積極的に参加しお年寄りの介護や訪問介護センターへの協力をしたり、資格試験の勉学に打ち込む若者もいます。どんな福祉の仕事に従事する立場にあっても一番大切な事があります。サポートをする相手の心を思いやり、親身になって考える心を忘れないということです。障害者や高齢者が本当に安心して介護を受けることのできる環境を提供することが福祉の仕事には求められます。
利用者が心を開いて、福祉の仕事に携わる人に相談や援助を求められる体制づくりも必要です。これからの日本での福祉の重要性は増すでしょうし、若年層の福祉への関心も強くなるでしょう。福祉の仕事は、お年寄りが増加し若手が減少することが予想されるこれからの日本ではなくてはならない仕事です。