ネットカフェ難民と日雇いアルバイトは決して無関係ではないようです。今まで過ごしてきたアパートや実家をそれぞれの事情や家賃滞納などで退去し、その後24時間営業の漫画喫茶やネットカフェで生活している人たちがいるのです。この日雇いアルバイトに行きながらネットカフェで生活している若年層が俗にいうネットカフェ難民なのです。
一般的に働く意思を持たない路上生活者とは対照的に、ネットカフェ難民は働く意思を持っています。発表されているネットカフェ難民の人数は2007年時点の推計で5400人にもなっています。ネットカフェ難民は幅広い年齢層にわたっています。50歳代から30歳代の人が多く、驚くことに4割の女性がいるようです。
ネットカフェ難民の雇用形態は非正規雇用が中心です。日雇い派遣の仕事では、定期的に家賃・光熱費などの数万円のお金がまとまって収入として入ることがまずありません。日払いのアルバイトの場合、その日の賃金が生活を維持することに使われるだけではなく、毎日仕事があるとは限りません。
ネットカフェ難民たちは、あくまで最低限の生活を維持することしかできませんが、ナイトパックで深夜の滞在が安価なネットカフェで店内のシャワーなどを使って生活しているのです。
住所を持たないため口座を開設できないがネットカフェ難民です。そのため社会的に不都合な部分があまりにも多すぎることになります。月々まとまった給与が捻出できないので、必然的にその日暮らしになってしまうからです。