キャリア組と仕事について

一般的に、キャリアという英単語は経験を積んでいる状態を指しますが、国家公務員制度の用語でもあります。国家公務員のうち、採用時の試験区分によって将来の幹部として採用された人やその仕組みがキャリアです。

キャリアと呼ばれる幹部候補グループは、昇進スピードも速く、将来的には高級官僚ポストを占めます。将来に渡って昇進していくシステムのことをキャリア制度と呼ばれています。人材の採用の際に試験区分によって選ばれたグループをキャリアと呼びます。

一般にキャリア組と呼ばれているグループに属する人は、各省庁の幹部候補になる人材となります。仕事に取りかかる前から、キャリア組とそれ以外のノンキャリア組は別扱いです。キャリア組の昇進スピードは速く、いずれの省庁の場合でもキャリア組が高位の官僚ポストを占めることになります。

この仕組みの特色は、仕事内容やどのような貢献をしたかで将来の出世コースが開かれるのではなく、最初からある程度決まっているという点です。そう考えると、キャリアになることを夢見る学生がたくさんいることもわかります。

キャリア制度は幹部候補生を仕事の内容や実績で決定することが多い民間企業と違い、国家公務員に特徴的なものであるといえるでしょう。
省庁によっても制度自体が異なっており、キャリア制度の内容や仕事、キャリアの呼び方もいろいろあるようです。