就職祝いについて
いったい就職祝いにはどんなマナーがあるのでしょうか。生活していくうえで冠婚葬祭は付き物ですが、そのマナーについて勉強する機会はあまりありません。数ある冠婚葬祭の中でも、けっこう悩みの種となっている人が多いのが、就職祝いです。一万円前後が大体の相場だとは言われていますが、正直何を送れば良いのかは人それぞれ考え方が違うようです。
男性はネクタイやスーツ、女性はアクセサリーや化粧品が、無難な就職祝いの例として良くあがるのではないでしょうか。贈られた側の社会人としての意識を高める効果がありますので、就職祝いの商品は就職祝いとしてはぴったりのものなのです。ネクタイや化粧品は好みが分かれますので、本人の好みをそれとなく聞き出してから贈るのがベターでしょう。
就職祝いの基本は、一般的に役立つ商品を選ぶことです。万年筆やシステム手帳などでもおすすめのお祝い商品です。もしも就職祝いを贈る相手の就業先の情報を得ているのであれば、就職してから仕事で使える商品をお祝いにあげることができます。
1つの方法として、自分が就職する時に欲しかった商品をお祝いにあげるというものもあります。一般的に親しい間柄のみとされているのが、就職祝いに印鑑を贈ることです。就職祝いの商品を選ぶ場合には、就職祝いにあまり堅苦しいマナーは無いとはいっても、自分の立場と贈られる相手の立場を考慮し、悪い意味で驚かれないようなものにしましょう。
就職祝いとしてのカタログギフト
このごろ就職祝いとしてカタログギフトを利用する人が多くなっているそうです。多くの人が、相手の好みも知らないけれど、出来れば喜ばれる就職祝いの商品を贈ってあげたいと考えているのではないでしょうか。カタログギフトによるお祝いは、そんな人にちょうど良いといえるでしょう。贈られた相手が好きな商品を選べますので、押し付けがましくならないのが、カタログギフトの良いところです。
ふつうは就職祝いと言いますと、考えられるのは社会人として役立つ商品であれば良いということです。とはいえ贈られる相手の好みもありますし、もう既に手元に揃っている可能性もあります。贈られた相手が自分で必要な商品を吟味できるのが、カタログギフトです。就職祝いの贈り物としては、大変喜ばれるものだと言えるのではないでしょうか。
就職祝いとして、特に若い人や好みが難しい人にはぴったりだと思います。買い物上手な方へ贈るのであれば商品券、本が好きな人への就職祝いでしたら図書券が良いでしょう。行動力溢れる人や旅行好きな人であれば、就職祝いに旅行券というのもきっと喜ばれるでしょう。
どんな物を贈るかではなく、何を贈ったら喜ばれるかと考えることこそ贈り物を選ぶうえで大切なポイントだといえます。きっと、就職祝いだからと堅苦しく考えずに相手に合わせて選ぶことができれば、喜んでもらうことができるのではないでしょうか。
就職祝いのお礼について
もし就職祝いを頂いたら、常識として自分でお礼をするべきです。社会人として、就職祝いを頂くということは、認められたと言っても過言ではないでしょう。それにも関わらず少し恥ずかしいのは、お礼も言えなかったり親任せだったりすることです。就職祝いを頂いた際には直接出向き、一言感謝の気持ちを述べるのがマナーです。
必要ないのは、お礼の品はその場で持参することです。それよりも菓子折りなどの無難な物を初任給や初ボーナスで持っていくのが普通です。お礼の品を持参する時には、出来るだけ身に付けていくことを、もし就職祝いに身に付ける品を頂いた場合にはお勧めします。使っている場面を見せてもらえるのが、就職祝いを贈った側からすると、何よりのお礼となるでしょう。
社会人としてまだまだ未熟な私を、就職祝いで頂いた品が支えてくれていますというくらいの気持ちを持って使わせてもらうことが大切でしょう。社会人としては、それくらいの配慮は欲しいところです。
頂いた厚意に対してしっかりと受け止め、社会人として恥じない行動を取るように心がけましょう。学生時代の甘い考えを改め直して、1日でも早く社会人として認めてもらえるような考え方と振る舞いを身に付ける様、努力を怠らないことが、一度社会人としてスタートしたのなら重要なことです。
社会人としての輝かしい第一歩として、就職祝いのお礼は、記憶に残るものとなるでしょう。